コネクタ
イーテクノショップでは、スリーエムジャパンやStewart Connector(米国)、TRP Connector(米国)など様々なメーカーのコネクタを取り扱っております。
主なコネクタの種類
コネクタは用途によってさまざまな種類があります。
コンピュータ用、通信用、音声・映像用、電源用、同軸ケーブル用に分けて、それぞれのコネクタの特長についてご説明します。
区分 | 種類 | 特長 |
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コンピュータ用 コネクタ |
USBコネクタ | シリアル・バス規格である「USB」に対応したコネクタ。 |
IEEE1394コネクタ | AV機器やコンピュータを接続する高速シリアル・バス規格である「IEEE1394」に対応したコネクタ。 IEEE1394は、同時に64台の機器を同一ネットワークに接続できるという特長があり、伝送速度は100Mビット/秒、200Mビット/秒、400Mビット/秒、800Mビット/秒、3.2Gビット/秒といった仕様が策定されている。 |
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D-Subコネクタ | コンピュータとその周辺機器を接続するコネクタの規格。D-SubとはD-subminiatureの略。 ピン数の違いによって複数の種類がある。 具体的には、9ピンや15ピン、25ピン、50ピン、68ピンなどで、それぞれ用途が異なる。 |
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リボン・コネクタ (アンフェノール型コネクタ) |
SCSIで使われているコネクタ。正式にはブルー・リボン・コネクタと呼ぶ。アンフェノールは、米国のコネクタ・メーカであるAmphenol社の企業名がコネクタの名称に転じたもの。パソコンでは、プリンタと接続用に36ピン、SCSIの接続用に50ピンのコネクタが使用されている。 | |
エッジ・コネクタ | プリント基板の一部を利用したコネクタ。プリント基板の端部に、ソケットに挿し込む接点を設けたもの。 | |
PS/2コネクタ | パソコンで使われるコネクタ規格の一つ。名称は米IBM社のパソコン「PS/2」に採用されたことに由来。 コネクタの形状は、ミニDIN6Pコネクタ。現在では、キーボードとマウスの接続に使われているだけで、そのほかのハードウエアの接続にはほとんど採用されていない。 | |
DINコネクタ | ドイツ規格協会(DIN)で標準化されたコネクタ。ピン数は主に2~8ピンで、コンピュータ用途ではキーボードやディスプレイの接続に使用されている。 | |
通信用コネクタ | RJ-11コネクタ | RJは、Registered Jackの略で、通信用コネクタ規格の一つ。米連邦通信委員会(FCC)によって策定された。RJ-11は、一般的な電話回線に用いられる6芯のモジュラ式コネクタで、モジュラー・ジャックとも呼ばれる。 |
RJ-45コネクタ | EthernetケーブルやISDN回線などの接続で使われる8芯のモジュラ式コネクタ。 | |
MTコネクタ | 多芯の光ファイバを一括して接続できる光コネクタ。 MTはMechanically Transferableの略。 |
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MPOコネクタ | 多芯の光ファイバを一括して接続できる光コネクタで、MTコネクタをプッシュプル方式の嵌合機構を設けたハウジングに収めたもの。 MPOはMulti-fiber Push-onの略。 |
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RS-232Cコネクタ | パソコン同士や、パソコンとその周辺装置を接続する用途に向けたコネクタ。端子の形状は、D-Subの9ピン、もしくはD-Subの25ピンである。 | |
V.35コネクタ | ITU-Tで勧告された、伝送速度が48Kビット/秒の広帯域モデム規格「V.35」に対応したコネクタ。 WANに接続するルーターなどで使用されている。 |
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音声・映像用 コネクタ |
フォーン・プラグ | オーディオ(音響)機器で広く普及している端子の名称。プラグの直径は2.5mmと3.5mm、6.5mmの3種類が用意されており、それぞれモノラル用とステレオ用が存在する。一般に直径が6.5mmのプラグを「標準プラグ」、3.5mmのプラグを「ミニプラグ」、2.5mmのプラグを「ミニミニプラグ」と呼びことが多い。また、それらに対応するメス端子は「ジャック」と呼ばれる。 |
RCAコネクタ | オーディオ機器やビデオ機器に向けたコネクタ。RCAは、このコネクタを開発した米RCA社の企業名。 2線の同軸ケーブルに対応しており、中心導体とその周囲の円形導体で接続する。通常、映像信号(コンポジット信号)用のコネクタが黄、音声信号の左チャネルが白、右チャネルが赤と決められている。 | |
丸形DINコネクタ | ドイツ規格協会(DIN)で標準化されたコネクタ。電子楽器のMIDI信号やオーディオ機器のステレオ信号などの接続に5ピンのコネクタが使用されている。 | |
ミニDINコネクタ | ドイツ規格協会(DIN)で標準化されたコネクタ。映像信号のS端子用に4ピンのコネクタが使用されている。 | |
XLRタイプ・コネクタ | 米ITT-Cannon社(現在はITT社)が開発したコネクタ。キャノン・コネクタとも呼ばれる。業務用オーディオ機器で用いられており、特にマイクロホンなどの平衡回路の接続で標準的に使用されている。 | |
電源用コネクタ | AC電源用コネクタ | 商用電源(交流100V)を電子機器に接続するコネクタ。 |
DC電源用コネクタ | 商用電源からACアダプタで降圧した直流(DC)電力を機器に接続するコネクタ。メーカによって極性や外形寸法が異なり、 ユーザーが混同して使用し機器を起こすケースが多いことを受けて、EIAJ(現在はJEITA)が規格化を実施。 中心電極がプラス極、外周電極がマイナス極で、電圧によって外形寸法を変えることで誤接続を防ぐ構造を採用している。 |
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同軸コネクタ | BNC型コネクタ | 主に高周波信号の伝送に向けた同軸ケーブル用コネクタ。BNCは、一般的にはBayonet Neill Concelmanの略。(BabyseriesN Connectorなどの諸説があり詳細は不明)特長としては、周波数特性が良好なことと、小型なことが挙げられる。さらに、ねじを使わずに、簡単にロックできる嵌合機構を装備。直径が大きい同軸ケーブルには不向きで、適合する同軸ケーブルの径は1.5D~5D。特性インピーダンスは標準50Ωだが、75Ωの品種も存在する。 |
M型コネクタ | アマチュア無線に対応した通信機器に古くから使われている同軸ケーブル用コネクタ。構造が単純なため、コストが低いことが特長。 ただし、特性インピーダンスが規定されておらず、高周波用途では使えないケースが多い。通常は、VHF帯以下の周波数帯域で使用されている。高級品として特性インピーダンスを50Ωに規定した製品も存在する。 |
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N型コネクタ | 無線通信機器で主に使われている同軸ケーブル用コネクタ。 周波数特性が良く、主にUHF帯に用いられている。 特性インピーダンスは一般的に50Ωに設定されているが、品種によっては75Ωに設定されている場合もある。 N型コネクタを小型化した品種がBNC型コネクタ。 |
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TNC型コネクタ | BNC型コネクタの嵌合機構をねじ方式に変更した同軸ケーブル用コネクタ。 N型コネクタに比べて小型で、SMA型コネクタに比べて取り扱いが容易という特長を備えている。 |
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F型コネクタ | テレビ用同軸アンテナ線の接続に向けたコネクタ。特性インピーダンスは75Ωに設定されている。ねじ方式の嵌合機構を適用した品種をF型コネクタ、嵌合機構を適用していない品種をストレート・プラグ、もしくはクイック・プラグと区別して呼ぶ事もある。 | |
SMA型コネクタ | マイクロ波帯に対応した無線通信機器で主に使われている同軸ケーブル用コネクタ。特性インピーダンスは50Ωに設定されている。 ねじ方式の嵌合機構を最小化しており、固定する際には専用のトルク・レンチが必要となる。 |
コネクタとは
コネクタ(connector)とは、日常的に使用したり接触したりする電気、電子機器のほぼすべてに使用されている電気や信号などを伝達する際に用いられる接続部品のことを指します。
ハンダ付けや圧着などは接続部を分離、再接続することが困難になる場合がありますが、脱着が必要な機器ではコネクタを使用することで、手や治具を用いて容易に脱着することが可能となります。
現在、建築機器や産業機械など多くの業種・業態で利用されており、一般的に、コネクタには機器と機器を接続するもの、機械内部で基板と線を結ぶものなどに分類されます。
機器同士を接続するタイプのコネクタには、LANケーブルや変換アダプタ、同軸コネクタや角型コネクタなどがあり、機械内部の接続には、基板間コネクタやICソケットが使用されます。
プラグ(plug)とは
プラグ(plug)とは、機械部品の種類・形状の一種で、端に突起や出っ張りがあり、対応する受け口に差し込んで固定して使うもののことをプラグと言います。一般的に単にプラグといった場合、電気製品を繋ぐケーブルの末端にあるコネクタのうち、電極となる金属などでできた凸型の形状のものを指すことが多いです。
これはオスコネクタ(male connector)とも呼ばれる。
ジャック(jack)とは
ジャック(jack)とは、ケーブルの末端にあるコネクタの形状の一種で、他のケーブルの末端にある突起状になったコネクタを差し込んで固定するための穴や凹みなどがついているものをジャックと言います。
「メスコネクタ」(female connector)の一種で、末端が突起や出っ張りになっている形状のコネクタを「オスコネクタ」male connector)あるいは「プラグ」plug)というが、ジャックはプラグを差し込んで接続することができ、同種の2本のケーブルを連結することができます。
また、ケーブルのメスコネクタには機器の外装などに埋め込まれるように実装されている「レセプタクル」(receptacle)もありますが、これをジャックと呼ぶ事もあります。
コネクタの形状
コネクタの形状によって3つの種類に分類されます。
接栓
ケーブルに取り付けられる側のコネクタ。開口部形状により、プラグ、ジャックに分類される。プラグとジャック、プラグとレセプタクルの組合せで結合可能。
接栓座
機器、パネル等に取り付けられる側のコネクタである。レセプタクルはジャックと同じ開口部を持ち、プラグと結合可能。
ケーブル取り付けタイプのパネルジャック、開口部がプラグ形状のプラグレセプタクルもある。
アダプタ
異なる種類のコネクタを互いに接続するための、各種のアダプタ(変換コネクタと呼ぶこともある)がある。
加えてケーブルの方向を変更する為にL字型になったものや、配線を分岐するためのコネクタや空端子につける終端型のタイプもある。
コネクタを取り扱う主要メーカー
- ・スリーエムジャパン
- ・Stewart Connector(米国)
- ・TRP Connector(米国)
- ・xMultiple(米国)
- ・Linxconn(台湾)
- ・タイコエレクトロニクスジャパン
- ・ヒロセ電機
- ・日本圧着端子製造
- ・日本航空電子工業
- ・本多通信工業
他にも、様々な会社でコネクタを製造・販売しています。